現役パパ看護師が公衆衛生大学院(MPH)を目指す!

都内小児集中治療室に勤務する現役看護師が、公衆衛生修士Master of public healthを目指します。

SDGs フォーラム

 

先日、日経主催のSDGsフォーラムに行ってきたので簡単にまとめます。

 

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メインテーマはSDGsなので、研究者や大企業の社長の方々がそれぞれの専門分野から、どのようにsustaainabilityを持ってGOALに進んでいくかと言う見解を熱く語ってくださいました。

 

1日を通して、度々耳にしたkey-wordは、

・持続可能性

・経営

・経済

・環境問題および気候変動

・パリ協定

・グテーレス国連事務総長

・society 5.0

 

ここからわかることは、17項目のターゲットに向かい各国・社会が努力しているわけですが、いかにsustainableにやっていくか、そのためのお金の問題がサブテーマとしてあげられそうだと言うことです。

 

お話くださったのは会社のトップの方々だったので、企業のメイン事業からいかに資金を作り、SDGsの取り組みにあて、またSDGsの取り組み自体からもいかに利益を生み出すかについても言及してくださっていました。

 

中でも、一橋大学大学院教授の伊藤邦雄氏の言葉に勇気付けられます。

「利己的行動が、同時に環境にも優しい行動になった時、それは利他的行動となる。」

 

SDGsは、世界の全ての国々がより良い未来づくりのためのGOALです。これは、自己犠牲の元に成り立つ世界平和でなければ、自国中心の利益の追求でもありません。

つまり、それぞれが同じGOALに向かって、持続不可能にしてしまいうる自己犠牲なく、また利益の独占もせずに、共同して利益を生み出し続けていくことに他なりません。

 

つまり、自分の利益を考えることは"悪"ではなく、その過程もしくは結果が、同時に他者にとっても利益のある行動になるように工夫することで、利他的行動の実現ができるということです。

 

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引用:ユニリーバ

ユニリーバでは、自社製品の使用状況調査のために、ある国においてどれだけの人々が石鹸付きの水道にアクセスできているかを調査したそうです。

これは、それ単体だと利己的行動に当たりますが、この調査によりどれだけの女性あるいは児童が衛生的な水道を利用できているのかという調査として副次的に利用でき、公衆衛生の面でSDGsに貢献できたそうです。

 

それだけでなく、これらの結果を用いて、石鹸を用いた手洗いの重要性を喚起できれば、自社のみならず他の石鹸会社においても売り上げが向上することにつながる可能性があります。

 

このように自分の利益が副次的に他者の利益に繋がり、その利益がさらなる利益拡大につながる場合、正の循環が発生し持続可能性にを生み出します。

 

他者のために自分を犠牲にするというネガティブな側面なく、SDGsの取り組みに貢献できる可能性があることを確認でき、非常に勇気付けられた機会でした。