現役パパ看護師が公衆衛生大学院(MPH)を目指す!

都内小児集中治療室に勤務する現役看護師が、公衆衛生修士Master of public healthを目指します。

男性の育児休業とジェンダー

 

 

 

今日は毎日育児に追われる奥さんに変わって、丸一日育児を変わって奥さんをフリーにしました。

奥さんは髪を切ったり、ランチをしたりと羽を伸ばせたようです。

 

夕方までゆっくりと遊んできていいよと伝えてあったものの、昼過ぎには娘の様子が気になったようで電話がかかってきました。そこから奥さんと合流して、少し買い物をしました。

 

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最近は男女の役割について様々な議論がなされ、ジェンダー不平等などいくつかの問題については政治的に解決していこうという取り組みがなされています。

 

父親の育児休業は、その代表的な例かもしれません。自分が育児休業をとってみて感じたことは、育児において生物学的な性役割という点で母親にかかる負担は多大であるということです。

 

奥さんは、娘がなくと夜中でも授乳をしなければなりません。22時に寝かしつけ、1時に泣いて起き授乳、5時に泣いて起きて授乳、8時に泣いて起きて授乳という生活です。これでも大分間隔が空いてきた方で、1ヶ月前は本当に2時間おきに起こされていました。



もちろん、人工乳(粉ミルク)にするという選択肢もありますが、子供の免疫機能や、乳腺炎などの懸念から、できるだけ直接母乳で頑張るというお母さんは少なくありません。

 

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すると必然的に、父親にその役割を変わることができず母親の負担となります。

 

これを、毎日続けているのです。これに掃除に洗濯に料理が加われば、体調を壊したり、産後うつで心を病むのも当たり前に思えてしまいます。

 

お父さんがどれだけ大変な仕事をしていようとも、そんなお母さんに対して傲慢な態度は取ることはできません。

 

 

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引用:United Nation 

 

私は小児科で働いていながら、ここまで過酷な生活のなかで子育てをしているのだとは、知りませんでした。大変なのは、頭では分かっていたけど、実際にそのような生活を送ってみると想像を絶するものでした。

 

男女差別をなくそうとか、ジェンダー不平等を改善させようとか、口にすることは簡単ですが、まずは女性達がどんな困難さを抱えているのかをリアリティを持って知ることは、本当に重要であると思います。